2012年12月22日 福島県南相馬市 photo by bozzo

福島駅13:00集合

数人遅れがあったが無時、全員集合


夏、福島市から南相馬市をご案内いただき、桜の聖母短期大学へとつなげてくださった、福島市青年会議所直前理事長の宮崎さんにこの日の被災地学習、ご案内をお受けいただいた。


急きょ、いわきたびごこちさんにお願いを予定していた観光バスでの移動から、レンタカー3台、普通乗用車4台、トラック1台、マイクロバス1台での移動へ変更した。

理由は、現地の方々を刺激しないことだった。

「被災地は観光地ではない。」

支援したい側の気持ちと、現地の方々との気持ちにはどうしてもギャップがある。

埋めていこう。

今回、一緒に活動する鶴のひと声のマイクロバス。

これに折鶴と学生たち若者がぎゅうぎゅうに詰め込まれていた。

若さが成せる技。

福島市から南相馬市へ向かう道中に、全村避難となった飯館村を通り過ぎる。

南相馬市役所は、警察のデポになっている。

パトロールする警察が多い。

道の駅、南相馬に着くとキャンドルが灯されていた。

「1本でいいから点けていってくれ。」

そう言われ、みなが一斉にキャンドルに火を灯す。

一本、また一本ととめどもなく。

全てのキャンドルに火を灯したい、そう思わせられた。

宮崎さんにポイントポイントでご説明をいただいた。

参加者のココロに何かが灯りはじめる。



鶴のひと声から、南相馬の方に折鶴をつかってつくった折鶴ボードが手渡しされていた。


沿岸から1キロ弱ほどだろうか、海と平行に走る道路の海側と内陸側の景色が全く違う。

小高区は、避難解除されたがほとんどの人が戻らない、というより戻れない。

故に町としての機能は回復しない。

当然、仕事も生活もままならない。

だけど、避難生活をしている人たちは避難解除がされたため、行政からの支援は期限付きになっていく。

実態と制度の矛盾を感じざるを得ない。

小高駅には、当時のまま、自転車が駐輪されたまま。

一体、何が起きているのか、参加者は一つ一つ飲み込むように理解していく。

初日から、福島の深刻な現状をそれぞれが知る。

浮ついた気持ちでは絶対に被災地の方々と接して欲しくなかった。

宮崎さん、遅くまでお付き合いをいただき本当に有難うございました。

ろくにお礼も申し上げられないほど、時間に迫られてきた。

宮崎さんを中心に記念撮影。

18時前、これから仮設住宅の人たちと手紙を書いてくれた子ども達にプレゼントを届けます

被災地の実態を腹に落とし込んだ。

夢、希望、勇気を届けようという私達サンタは明るく元気にMerryXmas!と行こう!

あらかじめ仕分けされたプレゼントを振り分ける。

この時すでに18時頃。

あたりは真っ暗だった。

南相馬市高見町第一仮設南相馬市原町区高見町2丁目24-7) 73戸

南相馬市高見町第二仮設(南相馬市原町区高見町2丁目20-3) 24戸

南相馬市桜井町仮設 (南相馬市原町区桜井町2丁目100-1) 46戸

仮設住宅チームは、子ども向け、中高生向け、大人向けと分ける。


仮設住宅は大人8、子ども2の割合。


どうしても大人向けの贈り物は集まりづらい。

早く届けたい。


寒いなんてことよりも想いが優先する。

鶴のひと声は持ち前のチームワークが発揮されていた


鶴を一緒に集めてきたことが結束を強めている


一方サンタチームはそれぞれバラバラに参加しており、ほとんどが初対面だった

願い事を書いてくれた南相馬の子ども達へプレゼントを届ける「手紙チーム」


初日は辻隊長、広島の槇田さん、森田さん、山口裕子、寺澤、カメラマンBozzo、埼玉から千野有里子が同乗した。


初めて行く土地で、血眼に子ども達からもらった手紙の住所を探す


「ここも違うわね・・・」

誰もいない家が多い


「見つからない・・・」


一戸一戸、聞き込む


せっかくお邪魔したご家庭にもプレゼントを渡す


「生まれて初めてサンタが来たよー!75年生きてて初めて!」


こんな声もあった

「あった!あった!」

家が見つかるだけで大騒ぎ

早く届けたい、喜ぶ顔が見たい、想いが交錯する

photo by bozzo

子どもの名前、願いごと、プレゼントを確認。


「よし、OKいこう!」


(喜んでくれるかな)
(なんて声かけようかな)

サンタもドキドキ 

photo by bozzo

残念、、子どもはいなかった


おばあちゃんにあずける


よろしくお願いします


お宅を探すのも慣れてきた

灯りがついている

よし

photo by bozzo

あれれ、こちらもお子さんがいない・・


叔父さんにお預けしました


んー、早く喜ぶ顔が見たい


次のお宅は、、仮設住宅


ここなら居る可能性が高い!


やっと子どもに会える!


期待がサンタを笑顔にする


やっと会えたね


子ども達はみんなサンタへ手紙を書いたことを覚えていた


「仮面ライダーにあいたい」という願いごと


嬉しそうに受け取ってくれた

夜はふけてきた


突然の訪問にびっくり


だけど最後は笑ってくれた


「さんたさんへ てつぼうのさかあがりができるようになりたいです」

と願った9才の女の子。


ポシェット&ぬいぐるみが贈られた。


てつぼう、できるようになるといいね


「みんながなかよくすごせますように」

と願った5才の女の子。


ぬいぐるみとミッキーBOXが贈られました


サンタさんと握手(^^)

「サンタさんこんにちは Wiiのほしのカービのかせっとがほしいな」


ザッシュサンタから贈られました。


本当にうれしそう


21時をまわってしまって、、、


お母さんパジャマ姿です


夜分にごめんなさい

南相馬から2時間ほど車を走らせいわき市の宿に到着。


深夜1時前、一部のメンバーは4時頃まで語り合った。


疲れのあまりお風呂に入ってそのまま寝てしまう人もいた。