震災後3回目のクリスマスを終えて

いままであった

 

 

風景

 

大切な人

 

地震と津波は容赦なくそれらを奪っていった

 

 

2011年3月11日の震災以降、テレビ・新聞・インターネットなど

 

あらゆるメディアでその状況は報道されていた

 

 

2012年

 

震災の悲劇はいつしか原発問題にとって代わられ政争の具となっていた

 

2013年

 

震災に関する報道は目に見えて減った

 

新聞・テレビ欄には、あるかどうかといところまで減っていた

 

1年に1度のクリスマス

 

子ども達にとっては、心躍る一大イベント

 

家庭の状況によっては悩ましい日でもある

 

2012年

 

七夕祭りに短冊に書かれた願い

 

そのクリスマスは子どもたちの夢や願いにそったプレゼントが贈られた

 

飛び跳ねて喜ぶ子ども達

  

だけどモノをもらえたという喜びだけでなく

 

夢が叶うかも!

 

夢に近づいた!

 

そんな喜びを感じて欲しかった 

 

親の目を気遣う子どもたち

 

人のキモチを推し量る

 

それは大切なこと

 

だけど自分を置きざりにしないでほしい

  

誰かを笑顔にしたいなら、

 

まず自分自身を生き抜いてほしい

  

高校球児ががむしゃらに汗を流して頑張る姿

 

あと一歩で甲子園出場が叶わなかった時に流す悔し涙

 

そんな姿が人の心を打つから

 

頑張ってがむしゃらに自分の夢を追いかけることがたくさんの人に勇気や夢や希望を伝えるから

 

いただいたお礼のお手紙

 

喜んでもらえて本当によかった

 

だけど、ただプレゼントをあげるだけではいけない

 

 

たとえば「野球選手になりたい」という「夢」をもつ男の子は多い

 

グローブやバットも必要だけど

 

「夢」をもっとはっきりイメージさせてあげたい

 

 

その世界にどんなドラマがあるのか

 

人にどう影響していくのか

 

もっとはっきりイメージできればもっと素直に夢を想えるかもしれない

 

昨年、野球選手になりたい男の子に

 

「エージェント」というトムクルーズ主演の映画のDVDを贈った

 

エージェントとはいわゆるスカウトマン

 

鳴かず飛ばずの選手をエージェントのトムクルーズが選手の心に火をつける

 

選手は目覚めたように一心不乱に頑張る、本気になっていく

 

そしてメジャーリーグのひのき舞台で栄光を勝ち取る

 

そこにはひとりのプレーヤーとしての苦悩

 

ひとりで何かを成し遂げることは難しいコト

 

誰かと一緒に力をあわせていくから実現できる素晴らしさ

 

野球選手に限らず大人になって生きていく上で大切なことが描かれていた

 

イチローは「プロ野球選手になる」と幼いころから言っていた

 

なりたいという「夢」ではなく、

 

絶対なるという決意

 

心に決めることが大切だから

 

まず何かに「なりたい」と思ってもらいたい

 

 

でも被災した人たちにとって

 

夢なんて今は絵空事でしかないかもしれない

 

特に子どもたちにとって

 

お母さん、お父さん、兄弟姉妹、おばあちゃん、おじいちゃん

 

大切な人が笑顔でいて欲しい

 

という素直な気持ちが手紙から感じられた 

 

大切な人達が笑顔でいてくれてはじめて

 

子どもたちは安心して、自分の夢を探し始めるのかもしれない

 

 

本当に必要な支援ってなんだろう

 

本当にそれを必要としている人ってだれだろう

 

震災が起きてから ずっとずっと

 

追い求めてきたその答えは

 

「大切な人の笑顔」 かもしれない

 

子どもたちは夢をみることから

 

遠ざかろうとしているように感じた

 

手紙に少しだけ綴られている、

 

夢やがんばっていること

 

好きなコト、大切にしているコトは、

 

ほとんどの子にとって家族だった

 

 一時でもクリスマスに

 

サンタのおにいちゃん、おねえちゃんたちがきて

 

クリスマス気分を味わえて笑顔になれた

 

だけどそれが過ぎたら寂しくなってしまうかもしれない

 

だから誰かが何かしてくれないと

 

(寂しい)(できない)ではなく

 

(~をやりたい!)

 

と思えるように サンタを続けていこうと思った

 

 

震災があって良かったなんて、決していえない

 

だけど、そういえるようにしていきたい

 

そうしなければいけないと想う

 

 

亡くなった2万もの命

 

赤ちゃんも 幼児も 小学生も 中学生も 高校生も 大学生も

 

お母さんも お父さんも おじいちゃんも おばあちゃんも

 

みんなそれぞれの想いを残して亡くなった

 

 

もっと優しくしておけばよかった

 

 

もっと甘えたかった

 

 

もっとがんばればよかった

 

 

きっとみんな、大切なその人の笑顔を

 

もっと見ていたかったはず

 

 

 

だから、この出来事で起きたすべての悲劇を忘れない

 

これを乗り越えて、みんなで笑顔になれるように

 

人と人とが思いやりあい

 

手を取り合って助け合う

 

あたたかい世の中

  

 

そこにはあたたかい笑顔が満ちていると思う

 

そんな世の中にしていきますと 

 

あの多くの命をさらった海に向かって、誓った

 

 

 

2013年のやりとりは11月16日発送の手紙が第一弾

 

子どもたちに手紙で問いかけた

 

 

今年はきみがサンタになってみない?

 

誰か大切な人のためになにをしてあげたいか教えてくれない?

 

もちろん君の願いごとや夢も教えてね!

 

願いや夢、大切なこと、欲しい物、

 

想い想いに書かれた手紙

 

17家庭42人の子どもたちから返ってきた

 

 

野球のレギュラーになりたい

 

 

水泳部で県大会上位を狙いたい

 

バスケがうまくなりたい

 

リコーダーを吹けるようになりたい


 

マッサージしてあげたい

 

 

かたをもんであげたい

 

 

おふろそうじをしてあげる

 

 

 

かたたたき券をあげたら喜ぶかな

 

仕事をお手伝いしたら喜ぶかな

 

サンタさんを喜ばせたい、なんて子もいた

 

 

小さい子は欲しいモノを素直に書いた

 

 

それでいい

 

願い

 

書いた子どもたち

 

なんで、そうしたいと思ったんだろう

 

 

なんで、プロ野球選手になりたいって

 

なんで、プロの競泳選手になりたいって

 

なんで、アメリカでバスケットのプロになるって書かないんだろう

 

 

みんな目の前の目標ばかり

  

早く誰かに褒められたいから?

 

早く誰かを喜ばせたいから?

 

もし、誰かの為に、心に決めた夢があるなら

 

もし、誰かを少しでも早く喜ばせたいなら、早く誉められたいなら

 

もし、その大切な人が笑顔になれるなら

 

 

それを手伝いたい

  

ただプレゼントをもらうクリスマスじゃない 

 

誰か大切な人の笑顔が生れるクリスマス

 

今の自分にはできっこない、なんてフタをしかけている

 

子どものキモチを応援するクリスマスにしよう

 

こんな話しをサンタ基地で繰り返した

 

こうして2013年のテーマは

 

 「子ども達がサンタになるクリスマス」となった

 

 

クリスマスに向けて親御さんと電話でやりとり

 

親御さんが仕事のため、交通手段がなく、行きたくても来れない

 

そんな子ども達でも来れるようサンタが送り迎えする打合わせ

 

親御さんと話してわかってきたこと

 

「うちにはサンタさんが来たことなくて、子ども達はすっかりあきらめています」

 

「学校の友達はDSを6個もっていて、充電が切れたら換えて遊んでいるんだ」

 

「たくさん人がいて、ただ見ているだけだとうちのはまだ小さいから・・・」

 

「住所移転したので、お知らせします。津波で主人が亡くなり実家に戻ったので。。。」

 

怒り、哀しみといった感情をあらわにする親御さん

 

感情をあらわさず淡々と話す親御さん

 

ひとつひとつの言葉に秘められた感情は様々だった

 

被災地とひとくくりするのでなく、

 

それぞれの状況はまったく違い、

 

それを知ることは大切だと感じた

 

 

今年もインターネットで発信

 

プレゼントと寄付の支援を求めた

 

具体的に募集をはじめたのは、

 

クリスマス18日前の12月6日

 

クリスマスまで時間がない

 

60人のサンタさんが応援してくれた

 

プレゼントは30人のサンタさんから680個

 

現地活動費は16人のサンタさんから(内4団体)305,046円、お預かりさせていただいた

 

現地に向かうサンタは15人

 

ひとりひとりの手紙、

 

贈られたプレゼントをみて

 

子どもたちがどうしたら喜ぶか、

 

この子が大切に人にしてあげたいこと、

 

どうやったらお手伝いできるか、

 

ただひたすら考え話し合った

 

その子だけのクリスマス

 

プレゼントを届けるだけじゃない

 

一緒に笑顔を生み出していくクリスマス

 

 

ひとつひとつ届いたプレゼント

 

 

 

ひとつひとつ間違いないよう

 

 

 

ひとつひとつ丁寧にラッピング

 

ひとりひとりの子どもに、メッセージカードを書いた

 

そのサンタは出発日の23日、睡眠は30分

 

それでもいきいきしていた















プレゼントを贈ってくれたお子さんのメッセージ

 

陸前高田の子どものプレゼントに添えた

サンタ基地のあった貸し教室アートサロン広島

 

生徒さんから募金協力いただいた

 

昨年、現地に参加した森田さんと槇田さん

 

今年はご体調が思わしくなく、プレゼントとご寄付でご協力くださった

 

森田さんはガンを患っている

 

「人の為に何かしていると元気がでてくるの」

 

とこの活動へ参加されている

 

おもちになった絵には優しさが溢れていた

 

 

絵は南三陸三兄弟のご家庭へ贈った

 

 

支えてくださる方の多くが女性だった

 

死と向き合った人

 

母子家庭のお母さん

 

人に騙されどん底をみた人など

 

何かを見つめざるを得なかった人が多いことに気づいた

 

 

子どもたちがサンタになるクリスマス

 

子どもたちがつくる世界にひとつだけのクリスマスケーキ

 

「サンタができないとね」と練習した

 

 

広島風お好み焼き

 

広島からのメッセージのひとつ

 

戦前戦後、貧しかった時のひとつの食文化

 

鉄板を囲んでの食卓はいつもあたたかかった

 

 

今回返事がなかった子どもたちにはクリスマスカード

 

ぜんぶお手製、できるかぎり気持ちを込めたかった

 

被災地の子どもたちから三陸産のホタテとワカメが届いた

 

そのときサンタ基地にいたサンタさんに振る舞った

 

ほんと美味しかったな

 

約1か月の準備期間

 

出発当日、ぎりぎりまで準備

 

レンタカーに満載されたプレゼント

 

8人乗りの車には3人しか乗れなくなっていた

 

60人のサンタとサンタを待つ子どもたちの気持ちが一緒に乗っていた

 

 

12.23.20:30 広島発

 

総走行距離約3000km

 

手紙を返してくれた17家庭42人の子どもたち、

 

学童クラブで待つ子どもたちを目指して東北へ

 

広島のライブペインター石原悠一

 

彼は教師を辞しアート一本で生きることを決めた

 

広島で生まれた人間として伝えなきゃいけないことがある

 

台湾から帰ったその日に合流

 

 

広島の美容エステ師トナカイやま

 

メッセージカード、ラッピング、プレゼントの仕分けをしてくれた

  

彼女はまるで子どもみたい


すぐ泣いたり、笑ったり、納得したことしかやらない

 

子どもみたいな彼女だから見える子ども視点

 

そんな彼女の意見はとても参考になった


 

 

12.24.04:00 岐阜発組出発

 

クリスマスイブは晴天

 

岐阜組は初参加2名

 

それまで顔合わせはない

 

信じる心があれば大丈夫

 

そのまま会津若松へ

 

写真ののまトナカイは毎月石巻へボラバスに乗り、

 

子どもに焦点をあてたボランティアに参加している

 

岐阜組に東京で途中合流したトナカイ

 

新潟出身の彼も大学生

 

彼の特技は「願いごと風船」

 

盲腸を我慢しすぎて大手術をしたばかりだった

岐阜から初参加のトナカイけーすけ

 

本業は「人命救助」

 

走行距離2,000kmを超えるドライブ

 

安心してお任せできた

 

寡黙な彼は子どもたちから人気No.1


 

12.24.15:00

 

広島組は南相馬のお宅へMerryChristmas!

 

原発事故の影響で通行止めになっている

 

南相馬に入るには二本松を経由して入る

 

本来の経路よりも1時間半ほどロスがある

 

避難区域解除になった飯館村をぬけて南相馬へ

 

除染作業が徹底的に行われていた

 

南相馬は昨年に比べると人がだいぶ戻ってきているようだった


いつもかわいい手紙を書いてくれる姉妹

 

プレゼントにとても感謝してくれていて

 

大切にしてくれている

 

その心を大切に育んでほしい

 

お姉ちゃんに3DSソフトのパルテナの鏡

 

妹ちゃんに ポケットモンスター ポケモンぬいぐるみ(ピカチュウ)

 

弟くんに沖縄のサンタさんから届いた絵本と

 

女の子向けのお洋服、おもちゃが届けられた

 

親御さんにもプレゼントが贈られた

MerryChristmas!


 

ゆっくり遊びにきてくださいと書いてくれた男の子

 

おばあちゃんっこみたいで

 

おばあちゃんの足がいたいからマッサージしてあげたいと

 

心優しい男の子

 

 

 

以前、お母さんからお礼のお手紙をいただいた

 

放射能の影響で、外で遊ばせたりすることができず残念

 

放射能を畏れ、福島を恐れ、南相馬を恐れる人たちがまだいる中で

 

思ってくださる方々がいることに深く感謝いたします、とあった

 

男の子は寝起きだったみたい

 

男の子に

 

仮面ライダー鎧武 (ガイム) 変身ベルト

 

DX戦極ドライバー 仮面ライダー鎧武&バロンセット

 

仮面ライダー鎧武 (ガイム) DXマンゴーロックシード

 

小さい女の子に

 

ひざかけ・ぬいぐるみ

 

親御さんにもプレゼントが贈られた

 

MerryChristmas!

 

 

岐阜組は福島県の会津若松へMerryChristmas!

 

昨年お届けした際にお渡ししたおばあちゃん

 

残念なことに今年の4月に旅立たれたと親御さんから連絡があった

 

その時の写真をこのホームページで偶然、

 

奥様が見つけられとても喜んでくださったそう

 

記録を残すことの大切さをあらためて感じた

 

会津若松の女の子からの手紙

 

優しさがにじみでている

 

たくさんのサンタのココロを癒してくれた

 

サンタにメッセージカードをつくってくれた

 

18時頃なら家族みんないるから来てね

 

残念ながらその時間にはいけない

 

お昼15時前にお伺いすることにした

 

お母さんからもお手紙

 

弟くんがいた!

 

大慌てでプレゼントを準備

 

お母さんは看護師をされていて

 

いつも疲れた様子をみて気遣ってくれたのかなと仰っていた

 

2014.3.22会津若松の栄町教会で、こちらの兄弟が参加しているゴスペル

 

「会津子どもクワイヤ」のコンサートにお誘いいただいた

 

 

 

ふみかちゃんには

 

カラフルインク台、レターセット

今を生きるDVD

 

あつきくんには

 

プラレールのおもちゃ が届けられた

 

MerryChristmas!

 

それぞれ次の目的地へ・・・渋滞

 

「南三陸3兄弟姉妹」のお母さんには

 

18時頃いけると伝えていた・・・

 

12.24 18:00

 

昨日いわき市でクリスマスイベントに参加していた東京組と

 

会津若松ミッションを終えた岐阜組は陸前高田へ

 

広島組は「南三陸3兄弟姉妹」のもとへ

 

20:30

 

途中途中お母さんから電話

 

「もうあきらめて宿題しはじめています」



はじめてきた南三陸

 

三兄弟の住んでいるところは仮設住宅だらけ

 

どうやって探そう・・・空を見あげた・・

 

夜空一面がプラネタリウム 

 

しばらくみとれた

 

どこだろう・・・

 

明かりのついているところに向かっていくと

 

おばあちゃんが外で待っていた

 

「●●さんのお宅ですか?」

 

「はいそうです~遠いところよく来てくれましたね~」

 

東北訛りであたたかく迎えれた

 

寒い夜だったのに

 

その姿にも学ぶことがあった

南三陸でのクリスマスの様子






「サンタなんていないよ、うちにはこないんだよ、

 

友だちのところにきても、うちにはこないんだよ」

 

 

子どもがあたりまえに想うクリスマスを

 

あきらめかけていた南三陸の3人の子ども

 

  

動画公開とお母さんからのメッセージの掲載許可をいただきました。


ぜひご覧ください


 

『 お母さんからのメッセージ』

 

子供達の笑顔に涙がでました。

 

狭いから早く家がほしい!

 

仮設なんか…つまらない!と、口に出しながらも頑張っている姿。 

 

震災当時、私は病院で介護の仕事をしていました。

 

子供達のことが心配で大丈夫カナ?

 

と、思いながら津波が引いたあとに病室確認、

 

意識のある患者さんを5階に運び衣服が濡れているので

 

カーテンを布団がわりにかけたりと、

 

次の日、自衛隊ヘリが来るまで声をかけていました。

 

それから、家族が何処にいるのかわからない中、

 

小学校に行きたいのに「ガレキの山でダメ」と言われ、

 

自宅があったところから近い避難所は高校なので行くことができました。

 

 

何度も何度も探してもいない…

 

その時、幼稚園の先生に小さい子供がいる人は

 

入谷の避難所に移動したほうがよいとのことで

 

じいちゃん、ばあちゃんが智也・沙江をつれて移動したよ。とのこと。


安心しましたが、お兄ちゃんは?   でも、学校に行けない。

 

入谷に行くことにしましたが、途中毛布にくるまっている人を目にして・・・

 

夢であってほしい!

 

明日には普通の町に戻っている!

 

絶対に!と、何度思ったことでしょう。

 

 

避難所生活、元気のない子供達、これからどうするの?  

 

私も泣きたいけど、子供の前では泣いていられない。

 

子供達の成長がわかる写真。

 

全て流されたね!と、子供達は普通に口に出して言いながら、

 

大丈夫だよね。

 

また、撮ればいいんだし。

 

色々と考えてしまい精神的にヤバイかも・・・と思う日もありました。

 

でも、子供の言葉「なんとかなるよね。」

 

避難所からバスで学校に通う子どもの姿。


自宅が残った家は弁当を持って来ているのに。

 

避難所だから気づかってか、聞いたこともない


「おにぎりでいいから。」

 

「おにぎり大変なら物資のパンでいいよ!」という言葉。

 

私は涙が…

 

(大丈夫!避難所だろうと、子供は見たくもないガレキの中、小学校に通っているんだから。)

 

避難所の朝食準備を邪魔しないように早起きして作りました。

 

仮設が決まり移動すると、避難所であまり食べなかったのがウソのように、「おかわり!」

 

「仮設は狭いから体育館でいいのに!」なんて、言っていたのに…。

 

「家を建てなきゃいけないから、何もいらないよ!」

 

欲しいものがあっても我慢。

 

「サンタに願い事書いても、どうせパパママが買うんでしょ!ならいらないしー。

 

サンタなんているわけないしなぁ~!  」

 

私は、『仮設で頑張っているから今年は来るかもよ。』

 

『どうせ、送られてくるから信じられない。』

 

そして、ほんとうに来て頂いて

 

『夢じゃないよねっ!明日の朝には無くなってないよね!』

 

「3DS、枕の上に置いて寝てもいい!?」

 

朝、目が覚めると、パット起き上がり3DSがある。

 

『ママ夢じゃなかった。俺、夢カナと、思った。』

 

『サンタさん家に着いたカナ』と、心配していました。

 

一瞬にして全てを失い、

 

普通に当たり前の生活が出来なくなり本当に大変でした。

 

電気、水道、ガスが使えない。

 

夕方なのに、体育館は真っ暗。余震が続く。

 

不安はいつまで続くのか、 前の見えない生活。

 

私達が体験したことを、少しでも伝えていかなければいけないと思っています。

 

子供達も同じ考えだと思います。

 

友達と入学式を目前に楽しみにしていたのに、

 

都合上、転校になり減っていき悲しみました。

 

子供なのに、子供らしくない。

 

避難所に本が届けば大人は「邪魔!いらない!」

 

子供達にもストレスが溜まり、ちょっとうるさくすれば、うるさいと怒鳴る大人。

 

大人は言いたいことは言えても子供は言えない。

 

そんな中、自衛隊やお医者さんが避難所に来て子供達と遊んでくれました。

 

御飯を食べなくても、遊びたい!

 

正直ですよね。

 

かたいおにぎり私達大人も、食べにくいのに、何も言わず食べている子供。

 

家がある時なら絶対に食べないと思いました。

 

色々、辛い思いさせてごめんねと、心の中で何度も思いました。

 

それにしても、月日が早いのに復興が遅すぎる。

 

一瞬にして無くなるのは早くても、出来るまで時間がかかりすぎと子供は言います。

 

 

とにかく、頑張ります。

 

子供達は、ママも今度はサンタさんにお願いしたら…。

 

そんな優しい子供達です。

 

でも、皆様の支援が私達に元気や勇気、明日が見えなくても、

 

今を楽しく、そしてこれから思い出を沢山作ればいいことを

 

教えて頂いたような気がします。

 

長くなりましたが、本当に感謝しています。

 

子供達に最高の笑顔までプレゼントして頂き親として御礼申し上げます。

 

本当に有難うございました。

 

頑張ります。

2013年のクリスマスを一緒に盛り上げてくださった皆さま、ありがとうございました!お礼申し上げます(順不同)

募金・寄付 ¥305,046 サンタさん、ありがとうございました!

北海道札幌市 夏井 広美 サンタ

長崎県諫早市 梅本真由美 サンタ

埼玉県 千野有里子 サンタ

千葉県松戸市 橋本亜希子 サンタ

東京都 三木聡子 サンタ

静岡県 (匿名希望) サンタ

東京都 稲葉 貴大 サンタ

東京都大田区 Mizuho Hoyo サンタ

広島 越智ようこ サンタ

広島 フラメンコ稲田 サンタ

広島 たんぽぽ サンタ

広島 広島読書会 サンタ

広島 高松正子 サンタ

広島 アートサロン広島(水辺のコンサート募金) サンタ

広島 広島会サンタP サンタ

広島県廿日市市 森田信枝 サンタ

★現地でクリスマスを盛り上げてくれたサンタさん、ありがとうございました!






広島 石原悠一 サンタ

広島 山口裕子 サンタ

岐阜 太田 圭亮 サンタ

愛知 野間奈々子 サンタ

東京都 佐久間亮輔 サンタ

東京都 高橋康子 サンタ

東京都 松鶴家ぽん サンタ

東京都 小林良平 サンタ

東京都 堀内 佑至 サンタ

東京都 マイケルカワノミカ サンタ

東京都 マイケルやも サンタ

マイケルやす サンタ

マイケルさち サンタ


★クリスマスプレゼントをあずけてくださったサンタさん、ありがとうございました!

合計635個を約150名の子どもたちに届けられました!

(高学年向け121個、低学年向け238個、幼児向け138個、大人向け118個)

✔手紙をくれた17家庭42人の子どもたちとそのお友だちたちへ

✔児童養護施設の子どもたちへ

✔陸前高田市営住宅の子どもたちへ

東京都 小峰由紀子 サンタ

東京都世田谷区 天田輔 サンタ

東京都世田谷 深谷奈美子 サンタ

東京都板橋区 川上有希子 サンタ

千葉県鎌ケ谷市 大竹彩加 サンタ

埼玉県さいたま市 高橋沙季 サンタ

三重県いなべ市 杉野 貴志 サンタ

大阪府守口市 嶋田かおり サンタ

大阪府東大阪市 前田いづみ サンタ

鳥取県米子市 民本 みのり サンタ

広島県廿日市市 森田信枝 サンタ

広島県廿日市市 木村佳乃子 サンタ

大分県別府市 大谷実穂 サンタ

沖縄県那覇市 川満 由美 サンタ

石川県金沢市 清水裕子、丈史、環、音旅 サンタ

広島県広島市 Tomoko Okada サンタ

北海道 小板橋恵 サンタ

広島 朝倉のり花 サンタ

東京都杉並区 Akie Ono サンタ

広島県広島市 芝床光代 サンタ

岩手県盛岡市 川又奈美 サンタ

東京都練馬区 田端まゆみ サンタ

Rin Chan サンタ

東京都 三木聡子 サンタ

静岡県 (匿名希望) サンタ

東京都世田谷区 指出有子 サンタ

愛知県名古屋市 井関みほ サンタ

広島 みおな サンタ

広島 山口裕子 サンタ

★2013年クリスマスボランティア会計報告

震災から3年を振り返って 『東北と  さんたと ひろしまと』

 

広島に落ちた原爆は半径2㎞、すべてを焼失させた。

 

生き残った人たちは、放射能の恐怖を乗り越え、

瓦礫の山、ゼロから復興を遂げた。

 

この広島から伝えることのできる教訓があるのではないかと思った。

 

広島で生まれ育ったわけでもない自分がいうことではないかもしれない。

 

だけど、その教訓を知っている人たちの多くは高齢者。


だから少しでもはやく被災地にこの教訓を届けたい 。


2012年6月

 

商工会議所プロジェクトの契約期間を終え、広島にとどまることにした。


広島で様々なご縁にあずかったが、ビジネスをゼロから立ち上げることはとても難しかった。

   

被災地の方々が、ひとりでも多く笑顔になってもらいたい。


自分自身が自立できていなければ、そんな想いは叶えられない。


そんなとき、広島に来て以来ずっと面倒をみてくださった方に幾度も救われた。

 

 

2013年3月11日

 

命日に行なった会議を経て、メンバーが去った。

 

被災地にいって直に触れることができた人。


間接的支援にまわる人。


ギャップがあった。

 

現地へいった人たちは、貢献実感を得られる。


現地にいかなかった人たちは、いった人たちから聞くしかない。


(自分は役に立てたの?)


その想いに応えるに至らない自分自身の未熟さを痛感した。

 

離合集散、出逢いと別れが繰り返される。


人生そのもののように感じた。

 


2013年6月

 

賃貸マンションの更新手数料を工面できるあてがなく、広島からの撤退が色濃くなった。

 

そんな時、(貫きなさい)と個人的に送金してくれた人がいた。

 

だけどその資金も3ヵ月で尽きた。


(もはやこれまで・・・)

 

挨拶まわりをはじめた時、あるひとに拾われた。

 

『収入が安定するまでここにいなさい』

 

『ここでサンタをやりなさい』

 

お言葉に甘えた。

 

賃料・光熱費が浮いたばかりでなく、生活費を賄うためのお手伝いもさせていただいた。

 

『休憩時間なんね』

 

あたたかい言葉をかけてくれた人。

 

 知ってか知らずか手料理をもってきてくれた人。

 

 一緒に食事をとってくれた人。

 

励ましてくれた人。


どん底?のようなときにこそ、ひとのあたたかさ、自分の弱さを知ることができる。

 

『人の温かさ』は生涯忘れられない。


いや、忘れてはならないと胸に誓った。

 

いままであたりまえだった

 

誰かと一緒に食べるごはんの時、あたたかいお風呂、家族や友人の存在、生活できるだけの仕事。

  

すべてかけがえのない、ありがたいことだと気づいた。

 

被災した人たちが体験したことの一部を(知りなさい)と体験させられたのかもしれない。

 

 

都合の悪いことを(いらない)と思うこと。

 

正しい、悪いと区別すること。

 

そんなことが争いの原因だと気づいた。

 

世の中にあたたかさを求めるなら、自分が変わらなきゃいけない。

 

他人と過去は変えられない。

 

今そのものが、恵まれていることに気づかなければいけなかった。

 

それを知るには痛みが必要だった。

 

 

そんなことひとつひとつ腹に落ちてきたころ

 

(ようやくわかったか)


とでも言うように、仕事が舞い込んできた。

 

10年来の恩師からだった。

 

自分が本当にがんばってきたこと、真剣に取り組んだことは、どんなに時を経ても必ず返ってくる。

 

寝ずに仕事に打ち込んだ日々を思い起こし、またそうできたことに感謝できた。

 

そうして2013年クリスマスの準備を始めることができた。

 

いつかブログであげた詩。

  

大きなことを成し遂げるために力を与えてほしいと、神に求めたのに

 

謙遜を学ぶようにと、弱さを授かった

より偉大なことができるようにと健康を求めたのに

 

よりよきことができるようにと病弱を与えられた


幸せになろうとして、富を求めたのに

 

賢明であるようにと、貧困を授かった

世の人々の称賛を得ようとして成功を求めたのに

 

得意にならないようにと失敗を授かった


人生を享楽しようとあらゆるものを求めたのに

 

あらゆることを喜べるようにといのちを授かった


求めたものは1つとして与えられなかったが願いはすべて聞き届けられた


神の意に添わぬ者であるにもかかわらず心の中で言い表せないものはすべて叶えられた


私はあらゆる人の中で最も豊かに祝福されたのだ


~ニューヨーク州立病院の病室の壁に書き残された詩~

 

 

「サンタさんは、困っている人の為に生きた人たちなんだ」

 

いつかそう思われていたらいいな、とは思う。

 

 

だけどそれよりも

『ひとりひとりがもてる力でたすけあい、わかちあっていたこと』を知って欲しい。

 

何かを成し遂げた人たちの背景には必ず、陰に日なたにささえた多くの人たちがいる。

 

だから決して忘れないように、刻みこんでいこうと思う。

 

 

時間が経てば経つほど深刻化する風評被害。

 

いまも避難生活を続ける人たち。

 

大切な何かを失った人たち。

 

今という時間を歯を食いしばり生きている人たち。

 

歯を食いしばることもできなくなっていく人たち。

 

(そういったことを知っていたのに目をそむけた)

 

などとは思わせない。

 

 

世の人は我を何とも言わば言え 我が成す事は我のみぞ知る。

 

とは坂本龍馬の言葉。

 

 

わがまま気ままにやるということではなく

 

いつかこの 「我」 が 「私たち」になり、「和」になっていくように。

 

 

人の目を気にして、自分を押し殺すことなく、人の憂いに寄り添いたいという想いに正直に生きる。

 

 もしそれを誰かに 

 

「やめがほうがいいよ」「無理だよ」「偽善でしょ」

 

といくら言われても、自分の心に嘘をつくことはできない。

 

 

聖徳太子の「和を以って貴しとなす」

 

一般的な認識は 「カドを立てず仲良くするのが大切」 

 

 この後に続く言葉はあまり知られていない。

 

 

「忤(さか)ふることを無き宗(むね)とせよ」 

 

 

派閥や党派をつくり偏った頑なな見方にこだわって、他と対立していくことを戒めている。

 

対立せず、人々が互いに和らぎ睦まじく話し合い得た合意はおのずから道理にかない、何でも成し遂げられる。

 

ただ「仲良く」ということでなく、道理を正しく見出すために党派、派閥的なこだわりを捨てよ。

 

私の利益に背いて、公共の利益を目的とすること、私心があれば必ず自他に恨みが生れ、その目的を妨げる。

 

というのが聖徳太子17条の憲法に記されている。

 

 

私心

 

 

大乗仏教の行では、自利と利他の両面を願い行動し続けることが大切だという。

 

すべてのことにおいて、いいも悪いもない。

 

誰かの否定的に聞こえる言葉も自分がどう受け取るかでしかない。

 

「法によりて人によらざれ」

  

人は常に変化、成長している。

 

今が、かけがいないことに恵まれていることに気づく。


もっと平和であたたかい世の中に成っていくための力を誰もがもっていることに気づく。

 

お金や地位や名誉を追って生きていくのも大切。

 

だけどその過程で、様々に触れるあたたかさに、気づく。

 

そんなことを追い求めていくのが人生かもしれない。

 

 

(誰かの笑顔を見たい)

 

その誰かが「今」をほんとうにしあわせ、とおもえるように。

 

四天王寺の出口和尚が語る

「良寛和尚がアインシュタインに語った「姥捨て山」の話し」を最後に。